ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

スラムダンクの中の好きなキャラクターがかぶると予想以上に意気投合して盛り上がる

2016年2月1日、天気曇り時々雨。

2月がスタート!でも寒くないので2月感ゼロです。ですが、最近は1日に1回はさらっと雨が降ってます。暑いなーという時間帯よりも涼しいと感じる時間帯が少しずつ長くなってるような気もしてます。季節の変わり目。きっと1ヶ月後はまた違う印象を受けるのかな?ということで、今月は特に大きな予定もなく、おそらく任地ブンヤでガッツリ過ごす1ヶ月になりそうな予感です。なので、とにかく授業をすすめなくては!と意気込んでいます。 

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昨日までホームウィークエンドで家に帰っていたホステルレナーの生徒たちです。「週末はどうだった?」って聞くと「グーッド!!」っていう返事と笑顔がどのクラスにもありました。家族と過ごす時間は彼らにとって本当に大切なものなんだなと感じます。10歳にして親元を離れて寮生活っていうのは、やっぱり寂しくないわけがないですよね。月に一度のホームウィークエンド。また家族に会える日を楽しみに、子どもたちも今日からまた勉強に励むことでしょう!
で、正直期待してなかった算数の宿題。まぁ自分もホームウィークエンドだから出さなくてもいいかなーとも思ったんですが、一応出してみたんです。そしたら、予想以上にやってきた子どもたちが多くて逆にビックリ!この彼らのヤル気に応えたい!
で、実は兼ねてから考えていた計画を本日からスタートさせました。

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先日、スタディータイム(放課後自習)の際にグレード6の教室をのぞいてみると...まぁお察しの通り、勉強なんかしてません。おしゃべりしてるわ、机に座ってるわ、教室から外に出るわ。先生たちも何人かいて注意はするんですが、その場限りってやつです。挙げ句の果てには、自習タイムなのに手ぶらで来てる子どもたちもいます。それでも、子どもたちは来るんですね。学校のきまりで、来ないと翌日呼び出しがあるからなんです。
こんな状況なのになぜスタディータイムという取り組みを行っているのか。家で勉強すれば?と思いますよね。ですがそれが難しいんです。なぜなら彼らの家には机のようなものはありません。電気もありません。夜が近づくともう暗くなり始め、日が落ちると真っ暗になります。学校として彼らの勉強時間の確保するための取り組みがスタディータイムなんです。

じゃあなぜ彼らは自習をしないのか。...その答えが先日少し垣間見れたんです。彼らは自習をしないんじゃなくて、できないというのが自分の考えです。
彼らは問題に対して非常に飢えています。たとえば算数の授業の最後、こっちが親切で「宿題、今日はどうする??」って聞いても、返ってくる言葉はいつも「やりたい!」なんです。日本だったら絶対にヤダーって返ってきますよね。なぜか?
算数の教科書を開けばイヤってほどの数の計算問題。おまけに算数ドリルの追い打ち。算数プリントなんか印刷された日には発狂。これが日本の小学生を取り巻く「問題」の山です。問題に囲まれすぎたらそりゃ拒絶します。でも、このおかげで日本の子たちは算数慣れするんだなと最近感じるようになりました。
それに対して、ナミビア含めアフリカの子どもたちには彼らを取り巻く「問題」というものが存在しません。教科書はない。ドリルもない。問題を自分で考える技量もない。スラムダンクのミッチーと同じ状況です。そりゃ、暴れるわけだ!という自分の結論です。

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なので、今日から算数プリントを彼らに与えてみることにしました。問題を渡したってことは、その分マル付けの作業が増えるわけですが、そこは自分の頑張りどころだなと。紙はもったいないので、問題を写したら返却。本当はラミネートできたらよかったけど、まだ実験段階なので今回は紙っぺらでやってみます。さっそく足し引き掛け割りの4種類のプリントを作ってもってくと「足し算がやりたい!」っていう子どもの嬉しい反応!「今日は算数のノート持ってくるの忘れたー」ってヘコんでる子までいたのは驚きでした。

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この後この取り組みがどうなっていくかはわかりませんが、とりあえず今月いっぱいはスタディータイムにもできるだけ顔を出して、子どもたちの反応を見ていきたいなと思います。きっとうまくいきません!でも、やれるだけやってみたいなと思います!