ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

「宇宙兄弟」を読んだあとに夜空に浮かぶ月を見ると月がものすごく近い存在に感じられるから不思議

2016年1月27日、天気快晴。

 
授業のことを書きたいけれど、まだ我慢。まだ本格的に授業始めて1週目も終わってませんので、我慢します。ここで大口切っといて、なんだ結局違った。みたいなことになるのも怖いので、今は言葉に出すのを伏せておきたいと思います。
 
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放課後の出来事。ブンヤセカンダリースクールではお昼過ぎの1時には学校は終了。その後、子どもたちは一度家に帰ってお昼ご飯を食べ、3時には学校に戻ってきてスタディータイム(自習)に取り組みます。先生たちも曜日ごとに割り振って、この時間に学校に来て子どもたちの勉強のアドバイザーとして勤務します。自分は今年度は木曜担当なのですが、今日は訳あって自分も参加しました。いつも通り、理科室(うちの学校には理科室があるんです!これははっきり言ってこの地区周辺ではものすごいことなんです!なぜウチの学校に理科室が?というのはまた今度お伝えしたいと思います。)で授業準備をしていました。そしたら、3人の生徒がコンコンとドアをノックして入ってきました。なんだろう?と思うと、宿題で出たこの言葉の意味を説明してほしい。とのことでした。「え?何の教科??」とたずねると「社会」。いやー、わからないよーと思いましたが、ここは何が何でも応えようと思いました。なぜなら、こんなことは初めてだったから!!
 
自分の任地のブンヤ村は、カバンゴ州(Kavango region)という地域に属していて、主にカバンゴ族という人々が住んでいる地域になります。ナミビアは地域によって違った民族が暮らしていて、地域ごとに人々にも独特の特徴があります。そして、自分の地域のカバンゴ族のみなさんの特徴はというと、シャイです。他の地域に比べると本当に静かで大人しく、のびのびと暮らしている人々の姿がカバンゴ族の特徴なのかなと思います。
なので、村に初めてやってきた日本人の自分に対して少し距離を取っているなと感じていた昨年の半年間でした。子どもたちから特にそういう印象を受けましたね。もちろん、疎外されてるわけではありません。興味はあるけれど、近づきがたい。たしかに、自分の住んでいる所に突然宇宙人がやってきたら、そりゃそういう態度をとるよなって感じです。他の隊員からは、人懐っこい子どもたちに囲まれていて困ってるなんて話も聞いていたので、正直うちだけ特別なのかなーと感じてました。
 
それが今年に入ってから、なんか子どもたちが変わってきたなと感じてます。もちろん激変してるわけではないんですがね。何気ない会話、授業中の一コマ、帰り際のさりげない一言、いろんなところでちょっとした変化を感じれるようになりました。もちろんこの変化は自分しかわからないと思うんです。しかも言葉じゃうまく説明できないんですが...要は、今すっごく毎日が楽しいんです。これも1つの自分の村での活動の成果なのかなーなんて感じて、勝手に嬉しくなってます。
 
子どもたちが質問してきた言葉は、地図の「経度」と「緯度」のことでした。まぁ言葉じゃ難しいので、パソコンでたまたまデータで入ってた世界地図引っ張り出して見せて説明しました。わかってくれたかな?そこはわかりませんが、期待には応えられたかなって思ってます、勝手に。
 
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そんな嬉しい出来事があった放課後学習の帰り道にもまたステキな出会いが。英語は通じないので、つたない現地語で会話。「暑いね!」「どこに行くの?」「自分はこれから家に帰るよ!」ほんとにこれくらいの会話ですが、これだけでも子どもたちとつながれるからすごいなって思います。バイバーイって何回も遠くから手を振ってくれるもんだから、何回も振り返ってバイバーイって!幸せな帰り道でした。