ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

金八先生、鬼塚英吉、殺せんせー みんなそれぞれその人にしか教えられない何かがあるから魅力的

2016年1月26日、天気晴れ。

 
ここに来てまた蚊が大量発生。川が歩いて3分のところにあるってのも原因かもしれませんが、ボウフラは水溜まりみたいな動かない水の所にしか発生しないよなと思ってみたり。夜中に痒みで目が醒めるってのはまぁ最悪な目覚めです。そっからずっと蚊との格闘。おかげで朝起きてもまぁ睡魔に襲われまして。コーヒー飲んでなんとか身体を起こしてスタートした1日。
 
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突然ですが、教室前で次の授業を待ってる時に出会ったフンコロガシ。初めて見ました。動きがかわいくて、思わず見とれてて、そんな自分の姿を子どもたちが笑いながら見ていたそうな。
 
自分の勤務先の学校、ブンヤセカンダリースクールでは毎週金曜日にレッスンプラン、日本でいう学習指導案を提出するのが義務になっています。要は、この授業ではこんなことを目標にして、こんな活動をすると子どもたちはきっとこんな反応をするだろうなといったことを授業ごとに考えておくわけです。最初は毎授業分作るのは大変だなーと思ってました。が、逆にこのレッスンプランがないと自分は授業ができないなと今は感じています。英語での授業なので、どう説明すればいいか、どういう順序でどんな活動を取り入れれば子どもが理解しやすいかを事前にしっかり考えてないと崩壊します。今の自分にとっては本当に大切なものです。
昨年の最後の学期は紙一枚一枚にレッスンプランを書いていったんですが、今年度から自分で考えてノートに書き溜めることにしてみました。ノートだと見返しやすいし、授業後に気付いたことを書き加えられて、子どもと同じで道筋が見えやすくなるかなと思い採用したアイデアです。さっそくどんどん授業案を書き溜めてるんですが、なんと同僚の中にも同じことをしている先生が!自分と同い年の彼(Mr.シテモ)は今年からグレード8のphysical scienceという理科分野の授業を受け持つことになりました。初めて教える学年&教科だということで、先輩教員に質問して、何を教えればいいか、どう教えればいいかについてメモをノートに残してるそうです。「自分も同じことをしてるよ!」と彼に伝えると、「それはいいことだ!」と共感してもらえて、こういう同僚がいると励みになるなと感じました。
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そして、もう1つ驚いたこと。授業開始前の子どもたちの様子を見てたら、何か面白い紙を持ってるんです。何だ?と思って見てみると、なんかの表紙っぽい。「これどうしたの?」と聞いてみると、「これはアグリカルチャーの授業用のノートの表紙だよ!」と嬉しそうに話す子どもたち。なんと、教科担任の先生(Mr.カザンガ)が作って子どもに配布したそうです。これには本当にビックリ!彼は去年までグレード4専属の先生で、今年からいろいろな学年の授業も持つことになったので、その実践を見るのはこれが初めてでした。で、こんな楽しいことをする先生がいることにビックリ!自分もこういう取り組みが大好きなので尚更ビックリ!!ナミビアに来た瞬間から凝り固まっていた自分の考え方を覆された気分でしたね。しかも、表紙の下の方には個人目標を記入する枠も...。すごすぎて、こんな同僚がいることが嬉しすぎて...刺激いただきました!
 
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アフリカの教育が、先進国から比べると遅れを取っていることは事実だなと日々感じます。その中でも、先生たちはもがいて、なんとかしようとしています。時には体罰なんて言葉が聞こえてきたり、どうしようもなくなって投げ出してみたりといったこともあるそうです。ですが、こういう先生たちもいるという事実を自分は知りました。一括りにアフリカの教育を語る前に、目の前の同僚一人一人の姿をしっかり見ていきたいなと思いました。
写真は、紙の帽子を作ってワイワイやってた2人。