ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

井の中の蛙はナミビアに来たら大海を知る前におそらく干からびてしまう

2016年1月14日、天気曇りのち晴れ。

 
さすがにもう驚くことはないだろう。こんな感じで新年度スタートは時間がかかるもんなんだって頭に入っちゃえば、あとはもう待つしかないからね。
 
 
ブンヤセカンダリースクールでは授業の開始、1時間目が朝の7時から。で、その前に毎日スタッフミーティングがあります。カウンターパート(活動上のパートナー)の話では6時45分から開始というのがきまりらしいのですが、2日続けて7時過ぎにスタート。つまり、教師側も今週は授業はしないよ!というスタンスなんですね。で、さらっと校長から一言。「みんな知ってるかもしれませんが、〇〇先生が昨日、新しい学校に移動しました。」...えっ、そんな簡単にできるの!?同僚に聞いてみると、移動したいときに移動できるんだそうです。さっそく今日も朝から驚かされてしまいましたよ。
 
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やっぱ日本とナミビア、いろいろと違うもんなんだなーと感じるここ最近。他の国はどうなのか?ちょっと興味をもったんで、同じくアメリカからボランティア(Peace Corps)として学校に配属されている同僚に、アメリカの新学期のスタートはどんな感じなの?と聞いてみました。すると思わぬ回答が。「アメリカも新学期の始まりはこんな感じだよ!最初の週は授業はやらないね。」...そうなの!?てっきり意気投合して早く授業やらないとねぇなんて会話になると思ってたら、180度真逆の回答。...自分の見てる世界がどんだけ小さいのか感じた瞬間でした。世界から見たらナミビアではなく、日本の学校の方が特殊なんだなーと初めて気づかされました。パッと一枚クラス名簿を渡したら、次の日からは授業開始。留年もないから、学籍も大して変わらず次学年に移行するだけ。授業が終わってるのに5時まで勤務。...日本にいた時は当たり前だったことが、なんだか不思議に感じるようになってきました。いやー、これぞカルチャーショック。
 
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カルチャーショックついでに、今日は黙々と一人でお勉強。ナミビアの学習指導要領の日本語訳作業をすすめています。子どもに学習指導をする上で欠かすことのできない学習指導要領。写真の左のやつは現行の日本の学習指導要領(小学校理科)です。正直、これがないと始まらない!それくらい重要なものなんですが、大学時代はこの冊子の意味がわかってなかったなーと反省。それでも無理矢理内容を記号として覚えて臨んだ教員採用試験。...懐かしい。今でも全てわかってるわけではないので、書いてるとボロが出そうで怖い。
国の教育は全てこの学習指導要領に則って行われるわけです。各教科では子どもたちにこんな力をつけさせなさい。そのために、各学年ではここを目標としなさい。学習する内容ではここをおさえなさい。といったことが全て書かれています。なので、教師は学習指導要領をもとに授業を作り上げて、日々子どもたちの教科指導にあたるわけです。...あってますかね?で、ここナミビアにも、学習指導要領「シラバス」はちゃんと存在しています。写真右(Senior primary phase, Natural science and health education)です。ナミビアは今年から新指導要領が施行されます。読んでみると、各教科ごと、教科目標や教科概要がちゃんと書かれており、教育課程修了時にこんなことができる子どもを育てましょうという具体的な子どもの姿まで記載されています。読んでいると疑問に思う点や、現実的に難しいなと感じる点もありますが、これがナミビアの教育ビジョン。日本の教育は手段であって、目標はあくまでナミビアシラバスに則さないといけませんからね。しっかりと頭に叩き込みたいと思います。
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仕事を終えて、この子たちと途中まで一緒に帰ってきました。1番左の子は新一年生。やっぱりピカピカ!