モザンビークの公用語はポルトガル語でも心の交流は世界共通語
2016年12月13日、天気晴れ。
早朝4時起きで迎えた自身3度目の任国外旅行。あれ入れた、これも入れたと相変わらず旅前はいろいろと忙しないですが、車に乗り込んで空港に到着すればもうイヤでも海外旅行気分になります!!昨日お願いしておいた米ドル換金も無事に完了してこれで準備万端。6時40分発の南アフリカはヨハネスブルグ行きの便が予定時間より遅めに離陸しましたが、ここから15日間に渡る旅がスタートしました。
ナミビアからの任国外旅行の際はどこに行くにまずヨハネスブルグを経由します。なのでもうヨハネスブルグでの乗り換えも慣れたもの。我が物顔でできるようになり少し誇らしげな気分だったわけですが事件はいきなり起こりました。今回の任国外旅行、最初に訪れる国はアフリカ大陸の南東の端に位置する国モザンビークです。さっそく首都のマプト国際空港に到着したんですが、ここで久々の緊張感が!モザンビーク入国にはビザが必要(78US$)なんですが、ここら辺から普段感じない違和感がありました。言語の違いです。ここモザンビークは公用語がポルトガル語の国です。空港内の案内表記は基本ポルトガル語。英語でも書かれていますがその「英語が通じない国に来た」という事実をこの時強く実感しました。頼みの翻訳アプリはネットに繋げないと使用できないという始末。この時から気が張ってたんだろうなぁ。
とりあえず預けてた荷物と手荷物を一度まとめるためにトイレに入ってバックパックに詰め直して、米ドルをモザンビークの通貨メティカイシに両替して、そんなこんなやってたらもう次の飛行機の時間でさぁさぁ急がなきゃと慌ててましたらハッ!!!と気付いたんです。
トイレにサングラスを置いてきた。
わかってましたがトイレに早歩きで戻りました。一応警備の方にもたずねてみました。...思い出の詰まったサングラスだったのでまぁショックですが、首都マプトから飛行機に乗り込み今回の目的地に向けて出発しました。いやぁ、いきなりやってしまったこの残念な感じ。ため息も出ます。
そんな気持ちはつゆ知らず飛行機は無事にこのモザンビークの旅のゴールの空港であるイニャンバネ空港に到着しました。結局預けることになってしまった荷物もロストせずに手元に届いたので一安心。それにしてもこの空港、なんかいい感じだなぁと。
空港には風にたなびくモザンビークの国旗が。風の関係で逆向きですが、国旗を見るとその国に来たことを実感させられます。それにしても暑い!!熱帯のような陽気です。さぁこっからどうやって行くかと思ってるとタクシーのお兄ちゃんたちがお待ちかね。ですがちゃんと料金表は見せてくれるし、荷物を持っていいか訪ねてくれるしですごく親切な客引きでした。しかも、英語がしゃべれる!!ちょっと閉鎖的になりかかっていた心が一気に明るくなりました。なんか、いいぞ!(ちなみにマプト空港の手荷物検査の警備さんにはお金をくれと言われました。アフリカ空港あるあるです。)
空港から目的地までは車で30分ほど。料金は1000メティカイシです。もう車から見える景色にナミビアで見たことのない南国の雰囲気が漂ってきて、すごいところに来た感がハンパない!!ヤシの木がわんさか生えてます。
そして目的地に近づいてくるとついに見えてきたそれ!!空も青くなってきてもう心が弾む弾む!!
空港でいろいろあったわけですが、なんとか無事に目的の宿に到着することができました。やってきたのはモザンビークのトーフ(Tofo)という町です。そしてお世話になるのがここFatima's backpackersです。正直いろいろある宿の中でどれにしようか迷いつつ到着したのがここで、どんな感じなのかなぁ半信半疑でやってきたわけですが...
目の前ドーーン!!!!聞こえてくるのは波の音です。あまりの青さに感動で胸がいっぱいになりました。人生初のインド洋です!!
そりゃサーフィンしたら気持ちいいに決まってます!ここトーフはサーファーに人気なモザンビークのスポットの一つです。オカサーファーの自分はカッコいいお兄さんたちを見てそれで満足。海岸を歩いているだけでもう海を満喫した錯覚を覚えてしまうトーフのビーチです。ちなみにもうこの時に無くしたサングラスへの未練が断ち切れました。
海沿いを歩いていると遠くの方に賑やかなマーケットを発見。まぁまず目を引くのはその新鮮な魚介類!ナミビアでも海沿いに行けば食べることができますがクレイフィッシュ(伊勢エビ)の立派さには驚かされました。その他にも見たことのない大きな魚がズラリ。中にはなんとマグロまで!インド洋でとれた新鮮な魚たちが並んでいました。
もう我慢できない!ということでモザンビークビールをいただきました。どれが一番美味しいのかと聞いて出してくれたのがこちら2M(ドスエム)。飲みやすくてサラッと飲めちゃう!他にも2つほど試してみましたがたしかにこれがベストでした。
色とりどりの野菜もただ並べられているだけなのにとっても絵になるマーケット。
アフリカ布で作られたパンツや短パンがたくさん売られていてそれが風になびくのもまたオシャレです。
それにしてもこの町が温かく感じるのは自分を見るとまず一言目に「ジャパニーズ!?」と聞いてくれるところです。そして基本の挨拶をちゃんと覚えていろことにビックリ。
右の彼はなんと「お疲れ様でした」を知っていました。思わず一杯おごっちゃいます。
もう初日にしてトーフ最高!の一言が出ちゃいました。インド洋を臨む絶景もさることながらとにかく町の人たちが温かい。不安だったポルトガル語の壁もこの町の中だったらまったく感じることもありません。とにかく人との交流が楽しいトーフ。
夕飯はレストランで済ませようかと思っていましたが予定変更で先ほどのマーケットの魚売り場へ。伊勢エビと魚を買ってその場で焼いてもらうことにしました。ちなみにその前に気になったオイスターバーに入りましたが、牡蠣は日本で食べているものとまた少し違いました。
シンプルに焼いてもらった魚と伊勢エビはもちろん手で豪快に食べます。それがまぁ美味しい!!食べながらまた現地のお兄ちゃんたちとしゃべるのがまた面白い!!その国、その土地を知るにはやはりまず人と接することが大事なんだということを改めて感じたところです。本当にトーフの人たち温かいです。
日が暮れるとライトが点き始めた夜のトーフのマーケット。これがまたすごくキレイでもう感動!また一つ自分の中のアフリカの忘れられないステキな絶景が増えました。
そして最後は夜の月。ここはインド洋に面するモザンビークの海の町トーフ。初日から心もお腹も幸せでいっぱいになりました。来てよかった!!