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ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

自分に誇りをもって今を精一杯生きる人はみな美しい

2016年12月7日、天気晴れ。

 

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ナミビアの北東部ルンドゥからおよそ700km西、乗り継ぎなども合わせて結局10時間以上かけてやってきたのはナミビアのベスト5に入るであろう観光タウン、オプヲ(Opuwo)です。ここにやって来たのは2度目。最初に来たのはナミビアに来てから3ヶ月が経過したばかりの頃でした。あれから1年以上が経過した今の自分の目で改めてこのオプヲを見てみたいと思いこの旅の最初の目的地としました。

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この街ではナミビアで最も知られている有名な民族に出会うことができます。現在ナミビアの歴史をブログで少しずつ紹介しているところですが、ナミビアに移住してきた民族の内の一つ、ヘレロ族から派生した民族がこのオプヲを中心に生活をしています。今日はその民族に会いに彼らの村へ行くことに!知る人ぞ知るオプヲのローカル有名人エリザベスにガイドと車の確保をお願いしていざ出発。その前に忘れてはいけないのがおみやです。パン、飴ちゃん、油、トウモロコシ粉などなどを買い込めばこれで準備万端!出発です!!

 

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車の荷台に乗り込み未舗装道路を進んでいきます。オプヲ付近のこの地域はカオコランドと呼ばれる山々に囲まれた乾燥した地域です。今日は歴史も踏まえながら紹介を。ブログを読んでいただいている方にとっては復習になります。かつてアフリカ大陸の中央部、ナミビアから見ると北からやってきたバンツー民族の中の一族がヘレロ族です。このヘレロ族はナミビアにやって来たのが少し遅かったために止むを得ずこのカオコランドで定住することとなりました。そして牛の牧畜を生業とする彼らにとってこの乾燥した地域は生活には適さなかったわけです。そこでどうしたかというとヘレロ族は大きな決断をしました。カオコランド(ナミビア北西部)を離れて水と牧草地を求めてナミビア中央部、いわゆる現在の首都ウィントフック付近を目指すことに!しかしこれはそうそう簡単なことではないです。もちろん移動は徒歩。アテがあるのかないのかわからない危険な賭けでもありました。となるとどうなるか。ヘレロ族は2つに分かれることになったわけです。「移動する派」と「その場に留まる派」の2つです。この時移動したのがいわゆるヘレロ族と呼ばれるこの一族の主流なります。そして、この時ナミビア中央部に行かずにカオコランドの地に残ったのが

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ヒンバと呼ばれるヘレロ族から派生した種族になります。通常一族内の小グループには個人的にわかりやすくするために「族」という呼称をつけずに記載していますが、彼らだけは特別にヒンバ族と呼びたいと思います。なぜなら彼らは世界一の称号をもつ有名な民族だからです。その名も

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「世界一美しい民族」または「世界一美しい裸族」と呼ばれる彼女たち。今日はそんな彼らが生活をする村におじゃましてきました。

 

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裸で生活しているということに違和感をもたなくなっている自分にすでに驚くわけですが、これは彼女たちにとっては至って普通のこと。普通ってなんだろうなと改めて考えさせられます。日本人の訪問者も快く迎え入れてくれるヒンバ族のみなさんです。

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ヒンバ族の特徴はなんといっても昔から変わることのないその女性たちの身なりです。まず目を引くのは髪の毛。赤い泥で髪をガチガチに固めています。そしてその先端にはヤギの毛が。あるテレビ番組でこのヤギの毛の部分を口を拭くのに使うとかいう情報を耳にしたことがありますが、実際にやってる姿は見たことがありません。美しさの中に力強さを感じる髪型です。

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そして同じく赤い泥とバターなどを混ぜて作られるオカと呼ばれるものを体に塗るのがヒンバ族の女性の特徴です。なので黒人さんではありますが赤みがかった肌の色が印象的でまた神秘的!ちなみにこのオカは肌の保湿、日焼け対策の効果もあるそうです。世界一美しいと呼ばれるその理由はこの赤い泥のボディークリームにあるのかもしれません。

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しかし一つ面白いのが世界一美しい民族であるヒンバ族の女性たちはなんと生まれてからずっとシャワーを浴びません!えっ、汚い!!と思われるかもしれませんが、彼女たちを目の前にしてそんなことは微塵も感じません。髪型からボディークリームまで美にこだわる彼女たち。シャワーは浴びませんがその代わりに伝統的な葉を燻して起こす香りを体や服に染み込ませます。この香りをうまく説明できないのが残念なんですが、とにかく独特ないい香りなんです!この世でヒンバ族にしかない香りかもしれません。オプヲの街でも感じるこの香りが自分は好きです。

 

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身につけている装飾品の一つ一つにも意味があるようです。例えば足首のアンクレット。これはビーズ状の鉄をつなぎ合わせたものでもって見るとその重さに驚かされます。このアンクレットにはその女性の子どもの数が示されています。なので子どもができると作り直すそうです。ちなみに、一度付けたら付けっぱなしです。

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首の輪っかは大人の女性になった証だとか。そして頭飾りや腰巻のスカーフなどはヤギの皮から作られています。こういう身につけているものがどれを取っても魅力的でオシャレなヒンバ族の女性です。

 

前回来た時は初ヒンバ村ということで観光客に恒例のオカを体に塗ってもらうヒンバ体験をさせてもらいましたが、今回は2度目なので別の体験を!(ちなみにヒンバ族の男性はオカは塗りません。ヤギ皮のスカートにニット帽と杖が男性のスタイルです。オカを塗るだけで不思議と解放感がありテンションが上がったことを覚えています。)

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ヒンバ族のメイズ挽きに挑戦しました。自分の任地で生活をしているカバンゴ族やナミビア主流民族のオバンボ族はトウモロコシを粉にする際は臼と杵を使いますが、ヒンバ族は石と石の板を使う石挽きで行います。これが結構大変!なので歌を歌いながら楽しく作業します。「ヨーヨー!」で始まる楽しい歌はついつい口草みたくなる小気味好いリズムでした。

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そしてなんと結婚式の時に女性が着る伝統的なドレスも披露してくれました。世界一美しい民族、その名は伊達ではないなと感じましたね。

 

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最後は観光客向けにお土産販売!ですが自分のお目当は実際にヒンバさんたちが身につけているブレスレット。それがほしいと言うと快く譲ってくれました。やった!

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実は今日はここ以外にも村を訪れたりオプヲの街観光をしたりもしたんですが、今日はヒンバ族の紹介で終わりにしたいと思います。が、最後に一つだけ。オプヲの街で出会った女性に言われた一言。

「オカを塗ったの??」

気が付いたら肌がヒンバ族のみなさんと同じいい感じの赤褐色に焼けていました。