ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

タンザニアのキリマンジャロ山に登る前の準備は怠っちゃいけない

2016年12月17日、天気晴れスタート前雨。

 

2016年5月6日、マラウイ最高峰ムランジェ山(3002m)登頂。

2016年5月26日、ナミビア最高峰ブランバーグ山(2606m)登頂。

これまでアフリカ大陸の2つの国の最高峰を制覇してきました。もともと登山靴も日本からわざわざ持参するくらいにアフリカに来る前から山には登りたいなとは思っていましたが、まさかナミビア以外の国の山に登るなんてことは思ってもいませんでした。そしてこの年末、自身3度目のアフリカでの登山にまたまた挑戦することにしました。アフリカ登山最終章です。その山がそびえるのはアフリカ大陸東部、インド洋に臨む国タンザニア。そして昨日飛行機を乗り継いでそのタンザニアの国際空港の一つに到着したわけです。その名も「キリマンジャロ国際空港」。この名を聞けばもう今回の目的は全ておわかりになるかと思います。逆に、この山がタンザニアという国、アフリカ大陸に存在していたことはあまり知られていないのかなと。それでは改めて今日から始まる挑戦を明記したいと思います。

「アフリカ登山最終章!5泊6日のキリマンジャロ山!!アフリカ大陸最高峰への挑戦!!!」

 

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キリマンジャロ山】

タンザニア北東部、ケニアとの国境近くにある火山。アフリカ大陸の最高峰。山名はスワヒリ語で「輝く山」の意。東西約80kmに及ぶ複合火山で、頂部は中央の主峰キボ(5895m)、東南東のマウェンジ(5149m)、西北西のシラ(3962m)の3峰に分かれ、主峰は氷河に覆われている。

-中略-

山体はアフリカ大地溝帯(グレートリフトバレー)開催の際に地表に噴出した溶岩が凝固して掲載されたもの。北東斜面山麓はキリマンジャロ国立公園に指定され、1987年世界遺産の自然遺産に登録された。

-後略-

〈ブリタニカ国際大百科事典より〉

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自分もアフリカに来る前はこの超有名な山がタンザニアという国にあることは全く知りませんでした。が、この山の存在を知った時からこの任期の間に必ず登ってみたいと思っていました。そしてその願いがついに叶います。5泊6日、最後にして最大の挑戦が今日スタートしました!写真はタンザニアのビールの内の一つ、その名もキリマンジャロです。

 

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まずは出発前にキリマンジャロ山の麓にある街モシで最終準備を。上着は十分すぎるくらいに持ってきたつもりですが、下はスパッツに長ズボン一枚という完全に手薄状態でした。まだこの時はキリマンジャロという山を甘くみていたなぁと今にして思います。モシの街には登山グッズのレンタルができるお店もあり、もしかしたら手ぶらでスキーならぬ手ぶらでキリマンジャロも可能かもしれないくらいの充実ぶりです。ここで防寒ズボンと防水ズボンをレンタル。手袋も厚手のもの、ダウンジャケットも2枚も持ったしこれで大丈夫でしょう!帽子と今さらの日焼け止めも購入して準備完了。今回お世話になるクルーの皆さんと合流していざキリマンジャロ山に向けて出発です。

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数あるコースの中で今回自分たちが選んだのはマチャメルートという一番スタンダードなものです。登山口に着くまでの道にはバナナの木がたくさん生えているのが印象的でした。

 

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マチャメゲート、標高1800m。ここが今回の挑戦のスタート地点です。これまで登ってきた山と違いキリマンジャロ山は世界的にも有名な山の一つです。マチャメゲートに到着するとすでに世界各国からの登山客でにぎわっていました。中には昨日の飛行機で一緒だった方々も。やはりキリマンジャロ国際空港に来たらやることは一つです!

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今回のキリマンジャロ登山で欠かすことができないのが自分たちをサポートしてくれるクルーの存在です。懐かしいナミビアのムランジェ山を登った時のこと。宿泊施設も何もない山に登る際にはテントから食料、水、調理機材などなど全てを自分たちで持っていく必要があります。今回のキリマンジャロ山も同じです。しかも5泊6日!しかもその高さ5000m級!!自分たちだけでなんとかなるレベルの山ではないわけです。そこで今回お世話になるのはキリマンジャロバイキング(Kilimanjaro Vikings)のみなさんです。ガイドさんをはじめ、コックさん、ウェイターさん、ポーターさんと総勢8名のクルーが自分たちの登山を全面的にバックアップしてくれます。もちろん費用はかかりますが、それほどこのキリマンジャロという山が甘くはないということです。もう一度言います。5000m級の山なんです。出発前にはクルーが運ぶ荷物の重さチェックが入ります。一人20kgまでという制限があるそうです。

 

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全ての準備が整い、午後1時過ぎについにキリマンジャロ登山がスタートしました。自分たちが登り始めると降っていた雨も止み、幸先良好!さぁどんな険しい道のりが待っているんだと意気込んでいたわけですが、自分の予想とは打って変わって気分はまるで森林浴!!今日はゆっくりと森の中を歩くハイキングのような一日でした。

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見渡す限りの緑に心も体も癒されて、自分が今5000m級のとんでもない山に足を踏み入れていることを完全に忘れてしまいました。とっても気持ちのいいウォーキングタイム。

 

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しかしそれでも高度は着実に上がっていました。本日の目的地であるマチャメキャンプに到着したのは夕方6時半頃でした。標高は2835m。正直かなり長い時間を登って来たわけですが、疲れよりも楽しさの方が優って清々しい気分で終えたキリマンジャロ登山初日でした。

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到着するとすでにテントが張られていて、温かい夕食も出てくることに驚きと感動でした!しかし夜になると寒かった。やはりここは山なんだなということを実感。一日目、これにて終了です。